不動産を売却するならどこがいい？不動産会社の選び方について

不動産の売却をしたい、もしくは売却を検討しているという人は、不動産会社をどうやって選べば良いのか悩んでいませんか？

じっくりひとつひとつの会社の事を調べて選ぶのは面倒かもしれませんが、会社選びの基準がわからないからという理由で適当に不動産会社を選んでしまうと後悔してしまう可能性があります。

不動産会社は日本全国に数多く存在しており、それぞれの会社によって売却が得意な物件種別や地域がありますので、その売却したい不動産売却があまり得意ではない不動産会社を選んでしまうと、うっかり損をしてしまい後悔の残る取引になってしまう恐れがあります。

この記事では不動産会社の選び方、不動産会社を３タイプに分けての特徴・メリット・デメリットをご紹介していきます。

自分に合う不動産会社の選び方

不動産会社の選び方がわからないという人は、今から紹介するポイントをチェックしてみましょう。

それでは一つずつ詳しく説明していきます。

売却したい不動産からの距離

売却する不動産からの距離が近い不動産会社なら、独自のノウハウ・地元に根付いたコミュニティによって積極的なセールス活動に期待できます。反対に、対象の不動産から遠方に位置している不動産会社は、その地域の情報に疎く、期待できる活動がないというケースも考えられます。

そのため、売却したい不動産と不動産会社の所在する距離というのも不動産会社を選ぶ大事なポイントの1つになります。

不動産売却の実績

過去の売却実績も、不動産会社を選ぶ大事な判断材料の1つです。もし直近に似たような不動産の売却実績があった場合、他にもそのような物件の購入を希望する顧客を抱えている可能性があるので期待が持てます。

不動産会社の売却実績については、以下のようなWEBサイトや店舗で確認できる可能性があります。

不動産会社名をインターネットで検索すれば、ホームページや登録しているポータルサイトの会社紹介ページなどがあるかもしれないので確認してみましょう。

また、不動産会社の店舗を訪れたら、店舗看板や店舗前に張り出された広告などに実績について何か掲載していないかチェックしてみましょう。

なお、不動産会社に対して直接、月間の売却件数やどのような不動産の売買実績が多いのかなどを確認してみる事もおすすめです。

対応の正確さと素早さ

顧客のことを第一に考えている不動産会社であれば、顧客からの問い合わせや要望といったものに迅速、かつ丁寧な対応をしてくれます。自身が査定を依頼したとき、査定依頼に対する返信などの対応をみて判断することも重要です。

例えば、不動産の情報のみを見ておこなう机上査定は、迅速な対応であれば数時間から1日程度で査定結果の連絡がきます。机上査定の結果報告に数日かかるような不動産会社は、対応が遅い会社と判断して良いでしょう。

また、査定であれば査定結果の根拠を正確に提示している会社であることも大切です。

行政処分されているかどうかをチェックするのも手

国土交通省が運営するWEBサイト「ネガティブ情報等検索サイト」では、会社名を検索すると過去に行政処分を受けていれば処分の内容について確認することができます。

処分と言っても様々な内容があるので、過去に行政処分を受けているからといって悪い会社となるわけではありませんが、あくまで判断材料の1つとして参考にしてみてはいかがでしょうか。

不動産会社の種類

不動産会社は、大手不動産会社・中小不動産会社・特化型不動産会社の3つに分類できます。

不動産会社はそれぞれの種類によって異なる特徴を持ち、取り扱いを得意とする不動産も異なるので、少しでも高く売却したいなら、売りたい物件の扱いを得意とする不動産会社が次の3つのうちどの種類なのかを見極めて選択しましょう。

大手不動産会社の特徴

大手不動産会社は以下のような特徴があります。

規模が大きく、全国展開している大手不動産会社で取引する場合のメリット・デメリットをみていきましょう。

大手ならではの宣伝力

大手不動産会社の特徴は、圧倒的なネットワークの広さと言えるでしょう。ネットワークが広いというのは、宣伝力が強いということです。

不動産の売却は、ポータルサイトへの広告掲載や担当者の営業など、時間をかけて購入希望者を探すことになるのですが、大手不動産会社は知名度も高く、顧客数も多いため、より短期間で物件の情報が多くの人に届くことになります。

他にも、大手不動産会社は全国各地に店舗を構えています。そのため、全国各地で店舗同士が連携をとったサービスを提供してくれます。

引っ越し予定の近辺に店舗があれば、最寄りの店舗で物件情報を知ることができたり、引越し先について全国で迷っているというときも全国の店舗のネットワークで各地の情報がゲットできるようになっています。

つまり、全国規模の広いネットワークを持っている大手不動産会社では、不動産を売りたい顧客と買いたい顧客が各地から多数集まっているので、短期間で契約まで進めることが期待できるでしょう。

サービスの充実

大手不動産会社には、サービスが充実しているというのも魅力の1つです。

不動産会社が担う業務は、売主と買主を結びつけるための仲介業務を行うのがメインですが、大手不動産会社ではこの他にも多数のサービスを提供し、手厚いサポートがある会社もあります。

査定額が高いからという理由で不動産会社を選んでしまう方も多いですが、売却時にかかってしまう費用のことを考慮した時、サービスが手厚い大手の方が結局安上がりで済んだというのもよくあることです。

大手であってもサービス内容は会社によって大きく異なるので、不動産売却を依頼することでどのようなサービスがあるのかをチェックしてみましょう。

大手という安心感

不動産を売却するというのは、大金が関わる契約になります。そのため、大手企業という知名度、安心感というものは売却時にプラスに働きます。

売主だけでなく購入者も、大手が仲介に入っているから安心して取引ができると考えている人も多いということも考えると、大手という安心感だけでも優れているといえます。

囲い込みや後回しにされてしまう恐れも

ここまで大手不動産会社に依頼した場合のメリットをご紹介しましたが、デメリットもあります。

大手の会社は囲い込みや、販売活動を後回しにされてしまう恐れがあり、そのような対応をされた場合には注意が必要です。
囲い込みとは、自社の顧客にしか物件を紹介しない行為です。囲い込みをされてしまうと、他社からの紹介できた購入希望者は一切受け入れず、自社の顧客にしか販売しないことになります。なぜ囲い込みをするのかというと、仲介手数料を売主買主双方から取得するためです。

また、大手不動産会社はその知名度から、日々数多くの売却依頼を受けているため、利益の多い不動産を優先的に販売する可能性があります。つまり、売却に力を入れる優先順位をつけられ、販売活動を後回しにされる可能性があるので注意が必要です。

最初の相談や査定の段階で、囲い込みがない会社、スピード感のある会社が良いという事をはっきりと伝えておけばそのような対応はされにくくなるでしょう。

中小不動産会社の特徴

続いては、中小不動産会社についてみていきましょう。中小不動産会社の特徴は以下の通りです。

中小の不動産会社は全国的に店舗を増やすのではなく、ある地域に根差して店舗を構えているのがオーソドックスです。

それでは、中小不動産会社を利用するメリットとデメリットについてみていきましょう。

地域に精通している

中小不動産会社は、地域に密着して営業していることが多く、その地域の不動産市場についてはとても詳しいです。

不動産を売却するにあたっては物件そのものだけでなく、周辺地域のこともアピールすることが重要なのですが、中小不動産会社ではどこよりも詳しく地域の魅力をアピールするのが得意なことが多いというのが魅力です。

また、地元ならではのネットワークでその地域の購入希望者を複数人抱えている可能性があるので、場合によっては大手よりもかなりスピーディーな取引が行える場合もあります。

担当者の融通が効く

大手不動産会社では、基本的にマニュアルが第一で、一人の裁量が少ないため、融通が効かないということがあります。

一方、中小の不動産会社は担当者ひとりひとりの裁量が大きいことが多く、売主の希望に沿った融通の効くサービスを提供してくれる可能性が高いです。

知名度がなく広い集客力は望めない

大手不動産会社と比べると知名度が低く目立たないのが不利な点でしょう。

その地域では有名で信頼できる不動産会社であったとしても、テレビコマーシャルやインターネット広告を放送していないので、全国的な集客というのは望めません。

時と場合によって効果の当たり外れがあるので、その物件が中小の不動産会社に合っているかどうかを見極めましょう。

特化型不動産会社の特徴

不動産の中には住宅以外にも様々な種別があり、農地や山林、事業用物件といった不動産も存在します。

特化型不動産会社は、その名の通り、それぞれの不動産種別に特化してサービスを提供している会社です。

農地や事業用物件は中小不動産会社だけでなく、大手不動産会社でも取り扱った経験が少ない、または取り扱っていない会社もあります。

もし自分が売りたい不動産を取り扱っていない不動産会社が多いという場合には、特化型不動産会社を使うことで、自分にぴったりなサービスを受けることができ、高額売却もできる可能性が高いです。

特化型不動産会社に売却依頼をしたい場合は自分が売却する物件に特化している会社を探すことが重要になります。

最後に

不動産売却で後悔しない取引をするには、信頼できる不動産会社に依頼することが必要不可欠です。

その不動産の取り扱いに不慣れな不動産会社に仲介を依頼してしまうと、売却に時間がかかったり、相場よりもかなり低い価格での売却になってしまうので注意しましょう。

今回ご紹介した不動産会社を選ぶときのポイントや企業ごとの特徴を参考に、自分に合った不動産会社を探してみてはいかがでしょうか。